農家の娘が梨のクラフトビールを造ると決めた日〜第一杯
こんにちは、ゆるみな。(@yurumina0411)です。
先日、木内酒造さんの手作りビール工房へクラフトビール造り体験に行ってきました。木内酒造さんは、世界にも流通させている「常陸野ネストビール」を造っています。
「実家の梨でオリジナルのフルーツビールを造りたい!」という思いたちから約3ヶ月。たくさんの方からのご支援とご協力によって無事、現実になりました...!
本当にありがとうございます。一人だったら絶対に諦めてましt...(小声)
今回は第一弾として梨のクラフトビール造りに至った経緯やぶつかった課題、そして支援の集め方を紹介したいと思います。
「クラフトビールって個人で作れるの?」「梨のビールって?」「費用は?」「期間は?」「そのために準備しなきゃいけないことは?」
など、自分だけのオンリーワンビールをつくってみたい方がスムーズに実行に移せるように詳しくまとめました。
- 秋田県男鹿市の梨は「うまい、やすい、やさしい。」
- 秋田美人を作るのは「あきたこまち」だけじゃない
- 木内酒造にある手作りビール工房の存在を「知る」
- 梨ビールは「香り」も「味」も消えてしまうかもしれない
- 資金調達と需要の調査をフレンドファンティング
- 私一人じゃなくて、みんなで造ったクラフトビールにしたい
秋田県男鹿市の梨は「うまい、やすい、やさしい。」
秋田県の(自称)ディズ◯ーランドと言われる日本海に突き出た半島。そこが私の育った故郷、男鹿半島です。海と山に囲まれ夏は海水浴にパラグライダー、冬はスノボーにスキーができる自然が生み出すアトラクションが満載です。
まさに夢の国!!!!
そんな男鹿には長年愛され大事に育てられているまあるくて、みずみずしい果物があります。それは「梨」です。この世に生まれてはや22年...。地元の男鹿梨よりも安くて甘くて、何より体に優しい「梨」に出会ったことがありません。
「梨」は害虫がつきやすく、無農薬で栽培するのはかなり難易度が高いです。しかし秋田のような寒い地域では、0とは行かずとも一般的な地域より農薬の散布料が少なく済むんです。
寒さや雪の重みに耐えた梨の木はとても力強く、毎年春になると綺麗な白い花を咲かせます。余談ですが、梨の花って意外と見たことない人が多いですよね。
秋田美人を作るのは「あきたこまち」だけじゃない
古くから言われ続ける「秋田美人」というフレーズ。
秋田から上京して4年。「秋田美人」とは化粧で飾らない肌の白さ、目鼻の際立ち、それに穏やかな心にあると思いました。日照時間や美味しいお米、歴史的背景など「秋田美人」を生む要因は諸説あります。
その一つに「男鹿梨」の存在を忘れて欲しくありません。梨農家で働く女性はみんな綺麗で元気です。40代になっても若々しい母の姿を目の当たりにして実感しています。
世の中の働く女性が、ストレス社会に負けずいつまでも綺麗に元気でいてほしい。そのために『働く女性を癒す梨のビールを作りたい!」と思い立ったのです。
そこから私の「男鹿梨」を使ったクラフトビール造りが始まりました。
木内酒造にある手作りビール工房の存在を「知る」
まず初めに、オリジナルのクラフトビールを作れる場所がないか調べてみました。すると木内酒造さんが手作り工房をしていることを発見。興奮気味に問い合わせました。
鼻息荒く、食い気味に質問を投げかけるゆるみな。その姿はまるで空腹時に獲物を捕らえた野生のゴリラ...。そんな野獣に優しく、冷静に対応してくださった木内酒造のスタッフさん。
その節はありがとうございました...
ここでまずわかったことは、
・最低15リットル(中瓶45本程度)からオリジナルのビールを作ることが可能ということ
・梨の果汁を持参したらビールに加えることはできるということ
・表面のラベルデザインは自分たちで作れるということ
とても丁寧な電話対応で、梨のビールの試作をここでしようと決めました。
梨ビールは「香り」も「味」も消えてしまうかもしれない
梨のビールを作るにあたって、ある課題が立ちはばかりました。
それは梨本来の味や香りが残る保証がないということ。
もともと香りの強い果物を使って作られるフルーツビールは、発酵により果物の甘さはほとんどの場合飛んでしまうそう。和梨は香りの強い果物ではないので、発酵中に飛んでしまう可能性が高いというのです...
ここで課題となったのが、
・より「香り」や「味」の強い梨の品種を選び使うこと
・梨ジュースの製造方法
・体験に行く時期
・クラフトビールのコンセプト、名前、ラベル
・上記に伴う時間と資金調達
...とざっと挙げただけでもこんなにたくさん出てきました。むむ、手強い。
しかし、壁は高ければ高いほどわくわくするメンタルドMなゆるみな。
絶対に満足のいく梨のクラフトビールを作って働く女性の味方になるぞ!!!!
と意気込み、黙々と一人作戦会議を始めたのでした。
資金調達と需要の調査をフレンドファンティング
次に体験費である25,515円をどうやって稼ごうかという課題に直面...。
フリーライターの給料なんて雀の涙ほどなのにどうしたものか...。
単純に1ヶ月1万円ずつ貯めたとしても半年はかかる→春に梨はない→来年まで実行に移せない→飽き性がたかって諦める
このエンドストーリーが脳内で見えていたので、すぐに集められる方法を考えることにしました!!そしてたどり着いたのが、キャンプファイヤーさんのリリースしたpolcaというサービス。
polcaについて知りたい方はこちらの記事をどうぞ。
1回目の資金調達は「どれだけの人がこの企画に注目してくれるのか」ということも知りたかったので、全額の1/3である2万円に設定してSNSに流しました。
すると全部で75人の人がウォッチしてくださり、一口500円を計40口、ご支援いただき無事達成することができました。本当にありがたいです...。
「これは需要がありそう!」と確信し、具体的に進めることに。
私一人じゃなくて、みんなで造ったクラフトビールにしたい
課題は山積みでしたがツイッターでの反響はもちろん、オフラインでもたくさんの方から応援の声をいただけたのでまずは挑戦してみようと決めました!!
第一弾としてゆるみな。がビール造りをするに至るまでを第一弾として書かせていただきました。次回、第二弾ではビール作りに行く前に準備しておくことについて書きますね。
さらに、第三弾では木内酒造さんで体験したビール作りに関して詳しくまとめていきます。良かったらチェックしてください♪
最後になりましたが、私は本気でこの梨のクラフトビールを商品化し「飲んでみたい!」という方全員に届けられるよう継続して行きたいと思っております。
ご支援、ご協力いただける方はぜひ、ツイッターやフェイスブックなどのDMにてご連絡ください。宜しくお願い致します。
以上、農家の娘が梨のクラフトビールを造ると決めた日〜第一杯でした〜〜〜!!!