木内酒造で梨のクラフトビールを作る前に準備したこと〜第二杯
こんにちは、ゆるみな(@yurumina0411)です。
今回は第一回目に続いて、オリジナルのクラフトビールを造りに行く際の事前準備について書いて行きたいと思います。是非これを読んで準備万端にしてくださいね!
1.予約は早めに!直前だと予約が取れない時もあるので注意
クラフトビールを作りに行ってみたいという方、まずは予約取っちゃいましょう♪
体験できる工房は都内からいける場所だと限られているので競争率は高いです。特に長期休みの期間は学生や家族連れで予約いっぱいになる時期もあるみたい。
今回私が体験させてもらったのは茨城県の鴻巣にある『木内酒造』。あの常陸野ネストビールを生産する世界でも名の知れたブルワリーです。もちろん、酒造なので日本酒も取り扱ってますよ!
今回は第一回目の試作ということで、一番少量で作りました。予約時間は二部に分かれていて、朝10時からと昼13時から。平日と休日で値段が少し変わります。
・平日 15ℓ(330mlの瓶 約45本)で25,515円(1本あたり 約567円)
・休日 15ℓ(330mlの瓶 約45本)で28,350円(1本あたり 約630円)
言うまでもなく、オススメは断然平日!
当日最大4組まで同時進行になるのですが、団体と被ってしまうと少し窮屈に感じてしまうかもしれません。平日だとそこまでいっぱいにならないので余裕を持って作業ができそうですね。
ここから予約できます。
2.ビールの商品名を決めよう
せっかく作る世界に一つだけのオリジナルビールだもの。想いの込めた名前をつけてあげたいですよね。
ビールといえば『バドワイザー』や『よなよなエール』それに『常陸野ネスト』など、カタカナが多く使われているイメージです。
しかし和梨を使うビールということで、どうしても日本らしさを出したくて和のテイストを演出するため漢字やひらがなで綴られた名前にしようと決めました。
そこでふと頭に思い浮かんだのが昔、中国が唐の時代に存在した詩人「白居易」の長編詩集。その一節に【梨花一枝、春雨を帯ぶ】という言葉。
調べてみると、現代では“一枝の白い梨の花が、春の雨に濡れているということで、美人の悲しむ姿をたとえた言葉”として使われていることがわかりました。
以下、引用です。参考までに。
なんだかすごく素敵な言葉だと思いません?
梨の花を美しい女性に例えるなんて白居易さんはとてもロマンチストな方だったんですね。このことわざがお気に入りだったので、自分のコンセプトにあうようにいじってみました。
『梨花一心〜酵母を帯ぶ』
“梨の花のように美しい女性が自分の心(つまりは気持ち)を酵母の力で解放してほしい”という想いから名づけました。
古くから言われ続ける「秋田美人」というフレーズ。
秋田から上京して4年。「秋田美人」とは化粧で飾らない肌の白さ、目鼻の際立ち、それに穏やかな心にあると思いました。日照時間や美味しいお米、歴史的背景など「秋田美人」を生む要因は諸説あります。
その一つに「男鹿梨」の存在を忘れて欲しくありません。梨農家で働く女性はみんな綺麗で元気です。40代になっても若々しい母の姿を目の当たりにして実感しています。
世の中の働く女性が、ストレス社会に負けずいつまでも綺麗に元気でいてほしい。そのために『働く女性を癒す梨のビールを作りたい!」と思い立ったのです。
そこから私の「男鹿梨」を使ったクラフトビール造りが始まりました。
引用元:農家の娘が梨のクラフトビールを造ると決めた日〜第一杯
3.自分だけのオリジナルラベルを作ろう
手作りビール体験のもう一つの魅力は、ラベルのデザインを自分で考えられるところ!世界中どこを探しても見つけることのできない自分だけのラベルが作れちゃうんです!!すごくないですか!?
SM◯Pのメンバーもびっくりの世界に一つだけのビール♪
今回ラベル作りに協力してもらったのは、秋田県に在住のイラストレーター『あやさん』と、秋田の美大生『城くん』。
美(味)しいを創造するイラストレーター『softmenさん』
softmenさんはSNSでも人気のイラストレーターさんで、ツイッターにご自分で描いたイラストを投稿しているのですがそれがまあ可愛らしい、そして美味しそう...!「この人に会ってみたい!」と思い、すぐにDMでラブコールをしました。
そして秋田に帰省した時に二人でお茶したのがきっかけで、今回イラストをお願いすることが実現したのです。本人は顔出ししてないけど、とても秋田美人な方です。
softmenさんのツイッターはこちら。
10月のもぐナビ賞、ミスタードーナツ
— softmen (@softmen0125) 2017年11月21日
「クレームブリュレドーナツ」のイラストを描かせて頂きました。
炙った表面がパリッと香ばしい‥✨
よろしくお願いします😊https://t.co/qrdnhkcUHo pic.twitter.com/KtwL4l5IG8
ゆるくてほんわか、とっても美味しそうなイラストがたくさん見れます。softmenさんの描くものはどこか優しくて、温度や食べ物の食感や手触りが伝わってくる美味しい絵。紙の上の偶像なのに、味がして匂いも感じられるんです。
前途有望、兄妹想いな美大生『城くん』
城くんとは、今年の1月に行われたアキコネという秋田の大学生が主催のイベントで出会いました。当日配られたプログラムの冊子がポップで可愛らしく、「作った人誰なのかなー」と気になっていたらなんと会場で運営していた大学生さんでした!
同い年の秋田の大学生が作ってると思わなくてびっくりした反面、地元にもこうやってグラフィックデザインの勉強をしてる若い人がいることにとても嬉しくなりました。爽やかなインコと兄妹好きの少年です。
城くんのツイッターはこちら。
紅葉撮ってきました。
— じょえ (@yamasiro1109) 2017年10月22日
4年目にして初めて秋田の紅葉を拝めた気がする。あまりに綺麗でため息ばっかりついてました😧 pic.twitter.com/pi68FrWgsP
秋田に眠る才能をセカイに発信する「架け橋」になる
東京にいるのにわざわざ秋田の人にラベルのデザインを頼んだ理由は二つあります。
まず一つ目は、最終的に全て秋田の人の力でビールを商品化したいと思っているから。
今年は時間や金銭的にも全てを秋田で行うことはできず、茨城県にある木内酒造さんにお力を借りることにしました。
しかし『おが梨で作ったビール』を商品化する時は、0から100まで秋田県の力でやり遂げたいです。それが地元に仕事を作るという恩返しになると思っています。
秋田に仕事を作ることで、秋田で暮らすきっかけになってもらえたら嬉しいです。
二つ目は秋田に眠る才能を東京をはじめとした首都圏だけでなく、世界に渡るまで知ってもらいたいと思ったから。そして、『おが梨のビール』をその架け橋となるコンテンツにしたかったから。
私が上京する前、「秋田はつまらない街だ」と決めつけていました。だから東京は面白いと土地も人もたくさんいて、すごく楽しいと思ったのが上京したての4年前。
だけどそれは間違いで、今年の夏に県南地域を旅したと秋田にも面白い土地や人もたくさんあることに気づかされました。しかし、それが可視化されにくい環境なのが秋田県。
地方こそ、もっと「個」の才能を公にお披露目する「場」や「手段」を提供すべきだと感じます。
みんなで作った『おが梨ビール』
この『梨花一心』を作るにあたって、キングコングの西野さんの著書『革命のファンファーレ』を教科書にしました。一人では無く、みんなで一つの作品を作るということ。もし私がこの一本を全部自分で作ろうと思ったらとんでもない莫大な時間を費やしたことでしょう。
しかし、木内酒造さん、イラストレーターさん、グラフィックデザイナーさん、そしてpolcaを始めとしてオンライン上で支援してくださった方々、オフライン上で協力してくださった皆さんのおかげでたった3ヶ月という期間で完成させることができました。
ビールのラベルも今日中に決めなければいけない!Twitterのフォロワーさんとみんなで作りたいから意見がききたいです!イラストは秋田出身の社会人、あやさん(@softmen0125 )。全体のグラフィックデザインは秋田の美大生、城くん(@yamasiro1109 )にお願いした! pic.twitter.com/Rzk1AX7EUw
— ゆるみな。@ビアグラ (@yurumina0411) 2017年11月2日
ちなみにビールの名前には私の強い想いが込められてます。 pic.twitter.com/bsmYS6dQJ7
— ゆるみな。@ビアグラ (@yurumina0411) 2017年11月2日
今回はたった45本という少量でしか作ることができなかったため、たくさんの方からの「飲んでみたい!」という声にお応えすることができずすごく悲しいです..。できればそう言ってくれる全員に送り届けたい気持ちでいっぱい...
しかし来年、梨が旬の時期に向けて今年よりもより良いものを作るためこの45本は2.30代の働く女性に飲んでいただきたい!!!
ということで、年末か年明けに『梨ビール試飲会』を2.30代の働く女性達限定で開催したいと思っております!!!!!まだ会場もコンセプトも何もかも決まっていないのでもし力になってくださる方おましたらご連絡ください〜〜〜!!!!!!
梨のクラフトビールの賞味期限が3ヶ月ということもあり焦っております...!!!!
梨のクラフトビール完成したらどうやってお披露目会しようか迷ってる。今日中に決めたい...
— ゆるみな。@ビアグラ (@yurumina0411) 2017年11月2日
最後、告知のようになってしまって「宣伝かよ!」て思われた方すみません、宣伝です。だってこうでもしなきゃやりたいことできないんだもん!笑
次回、第三杯では実際にオリジナルのビールを作りに言った時の体験濃密レポを書いていくのでお楽しみに〜。