農家生まれの文学少女。

最近ハマっているものことについて紹介していきます。

木内酒造で梨のクラフトビールを作った日〜第三杯

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こんにちは、ゆるみな。(@yurumina0411)です。

 

あっという間に1月も終盤。前回の記事を書いてからバタバタしてなかなかこの記事に手をつけることができませんでした...。書き始めたのは11月なのにw

 

さて今回は昨年、木内酒造さんにクラフトビール作りに行った時の1日の流れを詳しくまとめました!ビールを作る体験ってなかなかできることじゃないので、是非読んで見てくださいね。写真多めです。

 

朝一で梨をジュースにして茨城県クラフトビールを作るというハードスケジュールでしたが、終始楽しかったです♪

 

 

 【事前準備】梨の果汁100%ジュースを作る

まず一番初めに行ったのは、実家から送ってもらった梨をスロージューサーでジュースにする作業。

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 カメラマンさんとともに、黙々と皮を剥きジューサーで果汁と果実に分けました。

 

用意した梨は、こちら。

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左が実家で栽培する梨の中で糖度の最も強い「南水(なんすい)」

右が香りが最も強い「香梨(かおり)」。

 

どちらも栽培に手間と費用がかかる高級梨です。

また「香梨」は生産量もとても少ないのでなかなか手に入らないとか。

 

今回はこれらの梨を無料で送ってもらいました...!

梨農家の娘でよかった!ありがとうパパママ。

 

 

これを全て皮を剥き、(この作業が一番辛かったww)

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 梨のピラミッド見たい

 

向いた梨をジューサーへ詰め込む作業。

 

カメラマンが持っていたスロージューサーなんですが、これがスルスルと吸い込まれジュースになるからめちゃくちゃ楽しい!(笑)

梨ってほとんど水分だからどんどん貯まるんですよね。

 

 

で、完成したのがこちら。ジャジャン

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私の予想をはるかに超える水分量だったため、4リットルのジュースを作ってもなお大量の梨が余ってしまいました。おそるべし、梨の保水力。

 

残った梨はコンポートにして朝ごはんのパンケーキとともに食べ、残りは冷凍庫の中へそっとしまいました。 

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(まだ大量に残ってるので使い道探してます。)

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無事、事前準備を終えいざ木内酒造へ!!!!!!

 

plcaを使っって二回目の資金調達へ

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実は今回の、クラフトビール作りにあたって一つ重要なことを忘れていたんですw

 

『交通費がない!!!!!!』

 

大事な日に大事なことを忘れてしまうゆるみな...。レンタカーを借りなければいけないことを数日前に気づき慌てて支援を募りましたw

 

 

ついでにカメラマンさんへのお礼も兼ねて。

 

 

母親が、梨の宣伝にもなるからとリターンとしておが梨のプレゼント企画も用意してくれました!いろんな人に支えられてるなあ〜〜〜〜〜

 

 

そして、なんと母校のOBの方がネットでたまたま見つけて善意で支援してくださいました。こういう繋がりができるのがインターネットの素敵なところ。秋田高校の先輩はやはり頼りになります。

 

 

そしてなんとかレンタカーを借り、カメラマンのお昼ご飯をご馳走してあげられるくらいのお金を集めることができました。パチパチ

 

さあ改めて、常陸野ネストビールの生まれ故郷木内酒造へ!!!!

 

 木内酒造でのオリジナルビール作り体験

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埼玉県大宮市から車で約2時間。たどり着いたのは路上に佇む立派な情緒ある建物。

ここであの大好きな常陸野ネストビールが作られていると考えたら、自然と両手を合わせて拝みたくなりました..。

 

さっそく、スタッフの方についていき体験させていただく工房内へ。

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ずらーーーっと並ぶ可愛らしい大きさの釜たち。

 

木内酒造さんでは少量(15ℓ)から作れるので遊び感覚で作れちゃうのが嬉しい。

ビール好きのカップルなら記念ビールとか作るのもいいですよね。

 

ビール好きの彼氏ください...( 心の声 )

 

オリジナルクラフトビールの完成イメージをスタッフと打ち合わせ

 

各グループごとに席に着いたら、初めにどんなビールを作るかスタッフの人と一緒に決めていきます。

ビールに関する知識がなくても試飲ができるので、ここで自分好みのものを見つければ問題ナシ。

 

試飲

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簡単な説明を受けた後、常陸野ネストビールの試飲をしました!やったーーー!!!

 

綺麗に色分けされて並ぶビール。う、美しい。

 

ビールにこんなに種類があるなんて、ビール嫌いだった20歳の私に教えてあげたい。左から、ホワイトエール・ペールエール・アンバーエール・スウィートスタウト。

 

 

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カメラマンさんは帰りの車の運転があったので美味しそうに飲むゆるみな。をレンズ越しで見るだけというなんとも過酷な仕打ち...。(ごめんなさい笑)

 

ビールの試飲を存分に楽しみたい人は公共機関を使うのがいいですね!

 

スタウトやポーター(色が黒めのビール)が大好きなんですが、今回は梨のビールとういことで比較的フルーティーで飲みやすい「ホワイトエール」をベースに作ることにしました。

 

アルコール度数は5%。あまり強すぎず、ほろ酔い気分になるくらいに。 

 

ホップ選び

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次に、9種類の中から好みに合うホップを3、4種類選びます。ホップの香りはどれも強烈なので素人にはなかなか嗅ぎ分けが難しいかもしれません。

 

よりフルーティーで飲みやすいビールにしたい。でもちょっとスパイシーさも欲しい」という要望をスタッフさんにすると少し困惑した顔をしながらも丁寧にオススメのホップを紹介してくれました。

 

きっと結婚相談所に来たお客さんに「安心感のある穏やかな人がいいけど刺激も欲しい」と言われているようなものなんだろうな...

 

私が選んだのは縦軸で見て、

 

左列中央のパール4g

中央列下のカスケード5g

中央列上のアマリロ20g

右列上のチャレンジャー5g

 

の四種類。ホップの名前ってポケ◯ンっぽい。

 

スタッフの方にイメージを伝えて選んだ方が理想の完成形に近づけそうです。

 

副原料選び

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 その後、オレンジ・ナツメグコリアンダーの3種類の副原料が提示されます。

 

香りにより強い印象を与えたい人は、ここから好きなものを選んで組み合わせてみると良さそうです。

 

私は少しスパイシーにしたかったので

コリアンダー15g

を入れました。

 

完成品を飲んで思ったのは、副原料を入れるか入れないかでだいぶ変わるということ。

 

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 完成品を想像しながら選ぶのはとても楽しい

 

 

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ホップの匂いは思ってたより強烈で思わず苦笑いしてしまいました...好きな人はクセになる匂いだとか。

 

 

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 そしてこの他に持参した梨のジュースを副原料として3リットル用意。

 

この体験で用意されている材料の組み合わせだけでも、

ビアスタイル4種×ホップ9種類から3・4種類×副原料3種類

から自由に選べます。

 

ホップの割合や副原料の量によっても味や風味が変わってくるのでクラフトビールは本当に奥が深いです...

 

 

完成品がイメージできたらいよいよ作業開始!

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いよいよオリジナルのクラフトビール作り開始!わくわく

 

麦芽の軽量

まずはスタッフさんからいただいた配合表を見ながら麦芽を計量する作業。 

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ホワイトエールベースは

2ーROW         4,110g

WHEAT MALT  2,500g

合計       6,610g

で作るみたいです。

梨ビールのベース作りに参考になりそう。

 

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バケツに入れて計量

 

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 年季入ってる

 

 

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測り終えたら、青い入れ物に移し配合

 

麦芽の破砕

計量した麦芽は専用のマシンで破砕します。

思ってよりも大きい音が出るので腰痛持ちの方はぎっくり腰にならないように気をつけてくださいね()

 

殻付きのまま粗挽きにするようです

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麦芽の投入

破砕した麦芽をお湯(50~55℃)を張った糖化釜に入れます。

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ふくろ重っ...!!!!

 

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ヘラ重っ...!!!!!!!!

 

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(意外と力仕事が多くて疲れるなこれ...)

 

 

大きなヘラでかき混ぜたら釜の下から麦汁を出し、ジョッキで受け釜に戻すという循環作業をします。

 

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大量の麦汁が蛇口から出る出る!

 

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(ああ...ビール飲みたい...)

 

 

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そして上から戻す。これを4〜5回繰り返します。

 

④昇温【糖化】

循環作業が終わったら釜の中のお湯の温度を65℃〜67℃にあげます。

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この昇温という作業の時、余熱を考えた上で63℃くらいでお湯を温める蒸気バブルをしめ微調整していきます。釜の中で温度のムラが出ないようヘラで混ぜることも大切です。

 

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温度が規定まで達したら保温のために釜の蓋を閉め40分間放置。

 

酵素の働きやすい温度を保ち、麦芽のでんぷんを糖に変えていきます。この過程を【糖化】と呼び、ここでできる麦芽糖が醗酵時にアルコールに変わるんですね。温度管理が大切。

 

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スタッフさんが丁寧に糖化の仕組みについて説明してくださいました。

 

(ふう、ビール飲みたい..)

 

 

 

 

ヨウ素テスト

40分の休憩の後、再び循環作業を行い糖化テストをします。

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青紫に反応した場合、糖化が完了していない合図となります。

学生の頃に使ったヨウ素液をこんなところで使うとは思っても見ませんでした。

 

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結果は無事、変色なし。糖化がうまくいったみたいで一安心しました。

 

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そして、糖化された麦汁を試飲してみることに。

炭酸はなく甘酒みたいで、これが美味しいビールになるの?という味でした。

 

(本物のビールが飲みた〜〜〜〜い!!!!!)

 

⑥マッシュアウト

糖化した麦汁をヘラで混ぜながらムラなく76℃以上に加熱させます。

この時、沸騰させてしまうと酵素が死んでしまうので気をつけてくださいね。

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⑦濾過

温度をあげたらジョッキの淵に釜の蛇口をつけ、静かに麦汁を循環させ麦芽の層を作ります。10分ほど繰り返すと釜の中の麦汁から濁りが消え透明になっていきます。

 

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この時、釜内の透明になった麦汁がCMなどでよく耳にする【1番麦汁】です。

 

⑧移動・スパージング

次に【1番麦汁】と【2番麦汁】を別の煮沸釜に移動させます。

 

※【2番麦汁】とは...

釜内にできた麦芽層にお湯をかけて残ったエキスを抽出したもの

 

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 移動している最中、糖化釜の中の麦汁が減っていくのでその度に釜の中の麦芽にお湯のシャワーをかけます。

 

麦芽の層が空気に触れると酸化して抽出される麦汁の味が落ちてしまうため、お湯をかけて覆われる状態をキープ。お湯は80℃近いので火傷には気をつけてくださいね。

 

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こ最近で一番生き生きしてると言われました

 

 

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『おいしくな〜れ♡』と狂気とも捉えられるほどの愛情をたっぷり注ぎましたの図。

 

麦芽カスの取り出し

⑧が終わったら糖化釜に残った麦芽カスを取り出します。

 

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汗で前髪が崩壊してももう関係なし。

 

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このカスは牧場や農場で飼料や肥料として再利用されるそうです。

木内酒造はビール好きにも、環境にも優しいみたいです。

 

⑩ホップの軽量と煮沸

配合表を元に軽量。序盤に記述したため細かい量は割愛。

ホップは三回に分けて加えていきます。初めに入れるのは「苦味付け」、2番と3番は香りづけだそうです。

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温度を100℃まで上げ、初めに苦味付けのためのパールを入れます。。

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蒸気バブルを調整し、20分間沸騰状態をキープ。

 

次にカスケードとチャレンジャーを投入。10分間キープ。

 

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そして最後にアマリロと梨ジュースを入れて5分キープしたら...

 

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蒸気バブルを閉めて煮沸終了!

 

 

 

 

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遂に完成〜!!!!!やった〜〜〜!!!!!!こんなに工程を踏むとは思わなかった。疲労困憊。

 

あとはスタッフの方が管理して、瓶に詰めてくれるのでお届け日と場所を伝えます。アルコール度数1パーセント高くなるにつれ約一週間ほど納品が遅れるそうです。

 

私は5パーセントだったので1ヶ月ちょっとで届きました♪

 

ただ賞味期限が約3ヶ月くらいしかないので気をつけくださいね!梨のビールも2月23日までなのでやばいwww

 

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ちなみに副原料が入ってるので「発泡酒」の扱いになります。ビールだけど発泡酒発泡酒なのにビール。(混乱)

 

今回、ビール造りを体験して思ったことは、

 

・素人だけではイメージした通りの美味しいビールを簡単にはつくれない(あたりまえ体操)

・ビール造りは原材料がシンプルだからこそとっても奥が深い

・副原料1つでどんな味にも変わる

・記念日とか特別な日に造りたい

・小旅行気分で体験が味わえる

常陸野ネストビールは美味しい

・ビールは美味しい

・ビールは神

 

ということでした。

 

あなたも世界に一つしかないオリジナルのマイクラフトビールを作ってみませんか?

 

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【バレンタインプレゼント企画】

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最後まで読んで頂いた方から抽選で、この男鹿市で採れた梨のクラフトビールを送料無料で贈らせて頂きます♪

 

実施期間は本日~2月12日(木)までの2週間。

 

330ml瓶×2本を5人の方に

プレゼントしちゃいます!

5人も当たるよ!(笑)

 

応募の条件はたった2つ。

SNSでの記事の拡散。

※一言感想を添えて貰えると嬉しい!

 

・ブログ購読又はSNSのフォロー

※どれかひとつ構いません!

 

 

なるべくエゴサーチしますが漏れがないように、拡散したら「広めたよ!」とご一報頂けると嬉しいです☺️🙏💓💭

 

また、当選した時にご連絡させて頂きたいのでその時だけ相互フォローさせていただきます。

 

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