農家生まれの文学少女。

最近ハマっているものことについて紹介していきます。

大企業に負けないメルカリ代表/小泉文明氏のアドベンチャー精神

今日、8月2日の夜に行われたトークイベント

「メルカリはなぜうまくいっているのか?」by MEGUMI

のイベントに来れなかった方に向けてイベントレポートを書きました。

参考になれば嬉しいです。

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水元英登さんが管理するQREATOR SCHOOLの特別のご厚意により、公開インタビューに1名様4,000円のところ、箕輪編集室のメンバーを無料招待させていただきました。有難や〜。

 

詳細はフェイスブックから引用させていただきます。

<内容>
女優業を行いながら、金沢でのカフェ「cafe 多聞」や様々なクリエーターとのコラボサイト「+コラボレート(http://m-collaborate.com/)」をオープンするなど多方面で活躍するMEGUMIんが特にビジネス界のQREATORをゲストに招き、インタビューをしながらビジネスのこと、チームマネジメントのことなどなどを掘り下げていきます。初回のゲストはメルカリ取締役社長兼COOの小泉文明氏。様々な方面から、「なぜ、メルカリはうまくいっているのか?」に迫ります。

MEGUMI(女優)
岡山県出身倉敷市出身。2001年デビュー。今年で17年目を迎える。2004年フジテレビ月9「プライド」でレギュラー出演後、
「救命救急24時」「ラストクリスマス」「風のハルカ僕の歩く道」「ライアーゲーム2」等、数多くのテレビドラマへの出演。近年では、NHK大河ドラマや映画、舞台への出演により活躍の場を広げている。
特に思い切り良い個性的な役を演じることに好評を得る。2015年TBS「まっしろ」、2016年YTV「黒い十人の女」、フジテレビ「スカッとジャパン」など出演多数。

ゲスト:小泉文明(こいずみ ふみあき) 株式会社メルカリ 取締役社長兼COO
1980年生まれ。早稲田大学商学部卒業後、大和証券SMBCにてミクシィDeNAなどのネット企業のIPOを担当。2007年よりミクシィにて取締役執行役員CFOとしてコーポレート部門全体を統轄。2012年に退任後、複数のスタートアップを支援し、2013年12月メルカリに参画。2014年3月取締役就任、2017年4月取締役社長兼COO就任。

 

メルカリの誕生話

はじめに話題に登ったのは、メルカリというサービスを思いついたきっかけについて。従来パソコンベースでしか出品できなかったためどうしてもその領域のプロしか販売しづらい環境にあった。それがスマホアプリの普及に伴い、一般層でも出品しやすくなったことが火付け役だったと小泉氏はいう。

物を捨てる時代から誰かに渡す、シェアリングエコノミーの時代への変化

新興国が豊かになるために必死に生活をする一方で、それに対するリソースが足りないという問題を解決するためには切っても切り離せない要素になると目をつけたみたいだ。やはり流行るサービスを作る人というのは目の付け所が他の人の一歩先を行っている。 

周りの人を説得するエネルギーを維持をするための考え方とは

新しいことを始める時、必ずと行ってもいいほどついてくるいらないおまけがある。それが孤独や壁の存在だ。このくぐり方としてはとにかく信じることとエゴを貫くことに限るという。

 

よく相談されることとしては「大手に潰される怖さ」。これに関してはネット上のフリマ自体は大企業はみんなやっているが新規に大きな予算を使えないことが多いのでそんなに問題じゃない。そしてもう一つの要素としては、大手のエースは儲かるに当てられるので事業としてはエースとお金を貼らない、本気じゃないことが多い。むしろベンチャーが怖かったりするそうだ。怪物にビビってちゃ何も始められないですもんね。

 

インターネットの世界はWinner-take-all(勝者総取り方式)

インターネットサービスの実態は1位だけが生き残り、2位以下はほとんど消えて行く。事業は始めたばかりの頃は10億の赤字で投資のお金をつぎ込んでいたから下手したらマグロ漁船に行きだったかもしれないと笑いながら答えてる小泉さんの面持ちにはメンタルの強さを伺えた。

 

「死にやせん」とポジティブに考え、スグには結果は出ないと言い聞かせながらひたすら仕掛けることが大切。事業が波に乗って来たタイミングで手数料10パーセントに変更したそう。自走するタイミングはユーザーに「メルカリが一番売れる!」という意識を持ってもらってからだったためユーザーの離脱は少なかったみたいだ。タイミングの測り方、見習いたい。

 

物とお金が高速で回る二次曲線を手に入れる

メルカリは現在、半分の商品が24時間以内に売れるそうだ。これは驚異的な速さ…!サービス自体に人が集まると、マッチング率が上がり売り買いのバランスが取れる。欲しい商品が必ず売れる→高速で物とお金が回るという二次曲線に突入するともうこっちのもんですもんね!ふむふむ

 

ターゲットは20代女性

そのためにまずユーザーを振り向かせなければならない。メルカリはターゲットを20代女性に絞っていたそう。トレンドを作るのはやはり若い女性!男性はクチコミしないで抱え込む生き物であるのに反して女性は共感の生き物である。確かに、女性である私も頷ける理由である。

 

 

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 耳に引っかかる健全な違和感を与える

そして一番面白いと思った戦略としては、テラスハウスの二人をCMに起用したり、CM内で「メルカリ」という音声を流す時に、40代だと聞き取りづらく20代はギリギリ聞き取れるスピードを研究したのだとか。耳に引っかかるスピードにすることで「健全な違和感」をテレビ視聴者に感じさせ耳や目に止めたというから驚き。細部まで考えてるんだなあ〜

 

日常を少しハッピーにするような等身大の物語

また、最近の人々の興味アンテナは、最も儲けた話や一番高いものを売ったというようなメルカリ億万長者ではないという。そういった少し前に流行ったコンテンツを「ランキング上位層の話」とすると、現代は「自分の身近の話」つまり自己の承認欲求を満たし、日常を少しのハッピーにするような出来事だという。

 

「自分の商品が売れて嬉しい」「一回使ってみていらないと思ったけど捨てるのはもったいないから誰かに譲りたい」という人が増えているこの世の中。ある人にとって価値がないが別のある人にとっては価値があるというものをインターネットの力でつなげる。世界はなんと便利に、そして近くなったことか。

 

中にはキャッシュが上限まで来てしまっている時に、どうしても現金が欲しくてクレジットカードを使用しメルカリ内で販売されている現ナマを買う人もいるみたいだ。これは違法になる可能性のある行為なため良い子は決して真似してはいけない!

 

意図しない使われ方をされた時の対処法

小泉氏の意向としては制限は最低限設けたくなく、なんでも売れるサービスであり続けたいらしい。一方でユーザーの不利益になることは280人のカスタマーサポートによるNGワードの巡回を徹底し、商品やアカウント削除をシステムと人力を駆使している。悪いことをする人の特徴は大体掴んでるという徹底ぶり。快適に使うためにもマナーを守って利用すべきだと強く思った。

 

「貯信」による物販の幅の広がり

最近では車がたった写真四枚で売れたり、野菜や果物などの食物も売れている。そのやりとりが頻繁になる根底としてあるのは、相互評価の機能だという。「いいね」の数で信用を貯める、いわゆる「貯信」によって安心感を生む。

 

初期の頃の重要性は使い勝手の良いサービス 

男性目線で作ると使わないことも多いが、JK・JDが使いやすいようにすると大衆層受けが狙える。大切なのは迷わせないこと。ABテストを何度も繰り返し、「気持ちのいい・使い心地のいい」サービスを目指したそうだ。現在、日本では5500万ダウンロード。アメリカとイギリスにも参入している。海外での活躍も期待したい。

 

社員のモチベーション維持のための戦略

どんどん規模が拡大していくと、それだけ社員も増やしていかなければならなくなる。大勢の人に同じモチベーションを持たせ続けるために社員を採用する時に心がけていることがあるという。まず第一に、メルカリを使っているかどうか。企業の業績が伸びていくと「使ってないけど儲かりそう」、「今後伸びそう」という理由で入社を希望してくる人が多くなる。だがそういう人間はまず採らないそうだ。

 

さらに、三つのバリュー(価値観)として、リスクテイクを恐れず活躍できるかを重要視しているという。「リスクテイクしたくない人は向いてない。危ない橋を渡ることこそ成長につながる。リスクを取れる人を見分け、迷ったら採らない」を徹底していいるみたいだ。 

 

新入社員は部署は3ヶ月単位で移動し、レビュー(評価)を受ける。三つのバリューに基づいた行動をしているかが大切で、その指標があるからこそ気を張っていられるのだろう。行動とは具体的にいうと「いかに積極的に提案したか」。「失敗は許容しチャレンジを評価する。ミスは一歩の前進である。」という小泉氏の言葉に勇気をもらえた。

 

 

夢を語る人は世の中にたくさんいるが、行動に移す人は少ない。

この言葉の理由としては、「見えないものに挑戦するのは怖い」という人々の先入観のせいであり、身の回りで成功者を増やすことでハードルを下げていけると公言されていた。

 

要するに私が夢を叶えたら私の周りの人も行動にうつす可能性があるというから、尚更ヤメラレナイ!!!

 

文字から音声や動画へ

今後のテクノロジーの発展に伴い、音声や声ベースのサービス、映像や画像といったものがはやると考えられる。人類は軽い方に流れる性質があり、例でいうと手紙から電話やファックスなどの有線。無線のメールやSNS、そしてラインのようなチャットツールに変わって言ったことが挙げられる。文字と映像では圧倒的に脳の処理能力で差が出る。

 

SNS 上でコンテンツよりも人単位で選ばれるのはそのせいもあるようだ。軽くて情報量の多いものが流行ることに備えて動画でのフリマとしてメルカリチャンネルを試作しているそうだ。検索は音声になったら今この記事を書いてるような文字を打つことも無くなるのかなあ

 

 

ネットとリアルの融合

今後考えられることとしては、ネットとリアルの境目がなくなって来て、どんどん融合していくだろうということだ。例えば物を買いに行く→ネットで見る→その場で頼んで配送という在庫を店頭に置かない販売方法が当たり前になるだろう。

 

この考えからすると最近、東洋経済ニュースでも取り上げられたゆうこすさんの謳う「ライブストリーミング×EC」も次世代の買い物の最先端を走っているように思える。

 

今後、注目したい「農業×IT」

また、農家の娘として大変興味深かったのが「農業×IT 」の相性の良さ。

一年あたり生産量を増やすことがITを駆使することで可能になるという。人間にとって衣食住は切っても切り離せない。女優のMEGUMIさんは日本の食材のクオリティの低さを問題視していた。オーガニック食材の店の圧倒的な少なさ、価格の高さ。私もこれにはすごく注目していて今後の課題であると思っている。

 

自分が理想とする未来を作ることには惜しみなく投資する 

投資する時の優先順位としては、「自分がこういう未来になって欲しい」という気持ちベースで、「この経営者なら嘘をつかない、信用できる」と思ったら投資を惜しまないという。小泉氏の未来への熱い想いの基準は「個人がエンパーメントするもの」。今後、個人単位で輝きやすい社会を形成する先駆者となる人物の言葉はとても力強く、かっこよかった。

 

 

 まとめ

 

以上で今回のイベントレポートは終わりにしたいと思う。殴り書きな部分もあるので多少の誤字や日本語の不備は許していただきたい。メルカリは私自身もヘビーユーザーだったのでこのようにおはなしを聞くことができてとても光栄だった。今後の目標達成の糧として、行き詰まった時に見返したいと思う。

 

 

ここまで読んでくれた方々、ありがとうございます!

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ゆるみな。 (@yurumina0411) | Twitter